農耕による未来の出現

鈴木祐さん。「農耕の出現により、人類の生活は一変します。しかし、農耕は様々な弊害も生みました。代表的なのは『栄養不足』でしょう。初期の農耕はムギやヒエなどの穀類がメインで、狩猟採集民が主食にしていた根茎類や種子類ほどビタミンやミネラルを含…

不安は未来の遠さにある

鈴木祐さん。「『現代の不安における遺伝のミスマッチとは?』の問いは、言い換えれば、『私たちは何にそこまでおびえているのか?』ということでもあります。不安定な仕事、体調の衰え、金銭的な問題など、一見ばらばらに思える不安の原因には、どのような…

じぶんの頭で考える

糸井重里さん。「ファインダーをのぞいて撮るはずの写真は、これから撮る未来なのだ。モニター画面に見えている写真は、ほんとうはまだ起こってないけれど、結果である。できるだけありそうな結果を先に想定して、それに合わせて工程を管理していく。だから…

やりとげた作業を書き残す

鈴木祐さん。「フィードバックに効果的なのが、オハイオ州立大学の藤田健太郎氏が考案した『アカウンタビリティーチャート』です。①ノートの真ん中に区切り線を引く。②右側に一日の作業時間を90分区切りで書く。③左側に実際にこなした作業内容を書く。実験に…

4±1が限界

鈴木祐さん。「『3のルール』が効果的なのは、そもそも人間の脳は、4±1種類の情報しか処理できないからです。かつては、『人間が短期的に記憶できるのは7個まで』と言われましたが、2001年にミズーリ大学のネルソン・コーワン教授が厳密な実験を行い、現在…

数字のフィードバック

鈴木祐さん。「『数字のフィードバックは、低コストで大きなインパクトを持つ。この現象は、エクササイズでもビデオゲームでも政策提言でも同じように使えるだろう』確かに、無意味な数字ですらモチベーションが左右されるのですから、人間はよほどフィード…

イフゼンプランニング

鈴木祐さん。「現代のプロジェクトは狩猟採集社会とは違うため、『結果が出るまでの時間が長い作業』や『数字の操作がからんだ作業』には遺伝とのミスマッチが発生しやすいからです。そもそもヒトの脳がまだ現代的なタスクに対応できていないのだから、どん…

フィードバックの即時性

鈴木祐さん。「まず違うのは、狩猟採集民の世界は、遊びのルールがシンプルな点です。さらに違うのが、フィードバックの即時性です。よくデザインされたゲームは、プレイヤーにすぐ反応を返すように設計されています。この点で、狩猟採集民の暮らしは合格で…

ポモロードテクニック

鈴木祐さん。「生産性が高い従業員ほど決まった間隔で仕事をしており、平均で52分ほど働いたら17分だけ休むというインターバルを守る傾向があったのです。トップパフォーマーには以下のような傾向が見られました。精肉工場の従業員:51分の労働と9分の休憩を…

アートによる超越

鈴木祐さん。「(自然に続き)第二に重要なのが『アート』です。音楽、映画、絵画、演劇など、高度な創作性を持つものは、すべて私たちに人間を超えたかのような感覚を与え、時間を超越したかのような意識をもたらします。アートがもたらす畏敬の念は、おもに…

100文字小説大賞

この度は、イルカウマ『100文字小説大賞』の大賞を頂き、ありがとうございました。このコンクールは、緋片イルカさんと志摩ウマさんによるサイト『イルカウマ文学村』主催で開催された文学賞で、100文字程度で表現された小説ということでの募集がありました…

自然的超越

鈴木祐さん。「ロバート・J・リフトン氏は、このような意識のあり方を『自然的超越』と呼んでいます。自分を自然や宇宙という大きな存在の一部だと認識し、死の不安をやわらげる戦略のことです。宗教の世界では、古来から意図的に自然的超越を採用してきま…

自治多様性困難貢献

鈴木祐さん。「ミシガン州立大学が約20万人のデータを精査したメタ分析によれば、人間は以下の4つの価値観に幸福を感じやすい性質を持っています。(1)自治:どれだけ人生をコントロールできるかどうか。(2)多様性:仕事や人間関係に多彩さがあること…

奇形から出るのが個性

斉須政雄さん。「それぞれの人はそれぞれにひねくれているはずです。その奇形な中から出てくる部分が個性であり、使いようによってはすばらしいものになると思う。しかも、ひとつの方向の料理をかなり突き詰めれば、ほかの種類の料理についても、うまく連想…

リアプレイザル

鈴木祐さん。「最も応急処置の効果が高いのが『リアプレイザル』です。やることは簡単。スピーチの直前にストレス反応が起き始めたら、「楽しくなってきたぞ!」や「興奮してきたぞ!」と自分に言い聞かせるだけです。ブルックス博士は言います『私たちは自…

実力の7割を必ず超える

斉須政雄さん。「当時、世間では彼を変人呼ばわりして冷めた評価が多かったですね。ぼくもその頃『休め』と言っている意味がわからなかった。しかし彼が目指していたものが何かを考えだすと、改めてすごいなぁと思うのです。ぼくはそれを参考にした。基本的…

一掃除二信心

鈴木祐さん。「たった6分マインドフルに皿を洗っただけで、不安や神経症のレベルが27%下がり、逆に新しいアイデアを思いつく確率が25%も上がったのです。もともと禅の世界では、『一掃除二信心』とまで言うほど家事を重視します。雑巾がけ、歯磨き、炊事、…

ユーモアと遊び心

鈴木祐さん。「多くの狩猟採集社会は、日々の仕事を『遊び』に近いイメージでとらえています。狩猟採集社会では『遊び』をことのほか重視しており、幼少期から徹底的に『ゲーム感覚』が叩きこまれます。『すべての狩猟採集民は、大人も子供も、つねに大量の…

人を目一杯使わない

斉須政雄さん。「『仕事をしなくていいよ』と言えるすごさ。つまり、レストランの中で、『これとこれとこれだけは、きちんとしたい』という確固たる線引きがなければ、そんなことは言えないのです。目指す質の線引きは、ものを作る仕事では曖昧になりがちで…

自然や芸術と一体化

鈴木祐さん。「生まれつき、『畏敬』を感じやすい性格の人ほど親切な行いが多く、目の前の欲望にも強い傾向が確認されています。畏敬の念には、時間感覚が影響しています。何かに畏敬を感じると、私たちは自分の小ささを思い知らされ、より大きな存在の一部…

畏敬の感情

鈴木祐さん。「すべてのデータを分析した研究チームは、”ある感情”を体験した回数が多い者ほど、心理的な不安や体内の炎症レベルが低いという事実に気づきました。その感情が”畏敬”です。心理学でいう「畏敬」とは、なにか自分の理解を超えるような対象に触…

ゴールは手にするが

斉須政雄さん。「多くの人は、ゴールは手にするけれど、スタートは捨ててしまう。ゴールを目指していた時とは別人になってしまうのです。権威や権力で着膨れして、他人を蹴落として自分を温存するということになる。しかし、人の道行きとしては、五十代ぐら…

未来に焦点をあてる

梯谷幸司さん「フェルプス選手は、メダルを取るには、何メートルを何秒で泳ぐ必要があるのかをまず計算しました。何メートルを何秒で泳ぐためには、クロールであれば1メートルを何かきする必要があるのか。計算結果を模造紙に書いて天井に貼り、寝る前と朝…

最強のプレゼントは信頼

鈴木祐さん。「友情を築くための最後のポイントは『互恵』です。簡単に言えば、『好きな相手に利益を与えること』となります。身もふたもない結論ですが、友情を育むには利益の与え合いが欠かせません。この考え方を、心理学の世界では『同盟仮説』と呼びま…

人生に近道はない

斉須政雄さん。「つまり、人生に近道はないということです。回り道をした人ほど多くのものを得て、滋養を含んだ人間性に辿りつく。これは、ぼくにとっての結論でもあります。技術者としても人間としても、そう思う。若い時は早くゴールしたいと感じているこ…

才能や技量に差はない

斉須政雄さん。「ぼくが見て来た範囲で言いますと、若い時の才能や技量には、あんまり差はないからなのです。結局、才能をどれだけ振り回してみても、あまり意味がないと思う。才能はそれを操縦する生き方があってのものですし、生きる姿勢が多くのものを生…

ひとつの優れた特性で勝負

斉須政雄さん。「先生から与えられた基礎はいつでも使えるわけではないのです。窮地に陥って、生みださなければならない時を切り抜けてこそ、料理は磨かれていく。学校で教わる基礎はどこでも通用する。でも、どこでも通用するものって、評価はされないので…

わかっている人

斉須政雄さん。「わかっている人は、『一般的な合格点』のような料理の作り方をしない。一般的な料理のマニュアルに従った作り方から言えば、ちょっと足りないことやちょっと出過ぎたようなことを、時と場合によって、素材の様子によって使い分ける。そうい…

清潔度は貯金できない

斉須政雄さん。「掃除をすることは、料理人としての誇りを保つための最低条件であると考えています。汚い環境では、最後まで邁進するパワーすら出てこないと思う。そして、絶えず汚い環境で育ってしまえば、後々にクリアな環境になじむこともできない。そし…

不安は未来の遠さにある

鈴木祐さん。「『現代の不安における遺伝のミスマッチとは?』の問いは、言い換えれば、『私たちは何にそこまでおびえているのか?』ということでもあります。不安定な仕事、体調の衰え、金銭的な問題など、一見ばらばらに思える不安の原因には、どのような…