志を抱く

野田一夫さん。「楽しい未来にも、近い未来と遠い未来がある。大切なことは、常に二つの未来を結びつけながら、誰にもたった一回しかない貴重な人生を、努めて計画的に生きることだ。そうすればきっと誰にも、「志」という言葉が自然に心に蘇って来るだろう。昔からこの国では、志は「遠大な人生目標」であるだけでなく、それを達成した時に自分だけでなく、たぶん周辺の人々までが共に「感動に打ち震えるほどの人生目標」を指して使われてきた。「志を抱く」とは、感動を求めることだ。大きな感動を求めれば、それにふさわしい知恵と努力と時間の積み重ねが必要となる。人間は誰でも、程度の差こそあれ、挫折しやすい意志の持ち主だから、志を抱く人間は、毎日志の達成を信じ、それを己に言ってきかせる。「念ずる」という言葉が一番ふさわしい。」志を!