伸び悩む収益のうめき声

稲盛和夫さん。「そのためには、経営者自身がまず会計というものを理解しなければならない。計器盤に表示される数字の意味するところを手に取るように理解できるようにならなければ、本当の経営者とはいえない。経理が準備する決算書を見て、たとえば伸び悩む収益のうめき声や、やせた自己資本が泣いている声を聞き取れる経営者にならなければならないのである。」産業再生機構代表取締役専務COOの冨山和彦さん。「日本の上場企業でも会社の財務をほんとに腹落ちレベルで理解している経営者は少ないと感じる。経営判断は反射神経で判断することも多いので、体に染み付くレベルでコーポレートファイナンスを理解していないと難しい。」頭で理解できるだけではなく、数字を体で理解できるように。そのための訓練をば如何にせむ。