魅力あるものは機会に合う

江川淑夫さん。「人が名を成す条件は、独創性、オリジナリティが芳香を発すること。有力者がその芳香を評価し、認知し、時には引き立て役になる。支持者の数が増え、土台が形成される。そのためには、小さな努力を続け、積み重ねて、参加の意思表示として『手を挙げ続ける』ことである。品性を崩さぬ範囲内での発信努力が要る。仮にこのような努力をしても、空振りになるケースも多い。その時に、クサラナイこと、待つこと、耐えることが大切である。魅力あるものは、かならず機会に合う。いまは不適でも、将来には適合するかもしれない。自己の魅力に信を置くならば、自信の大きさ・深さに比例して、忍耐し、待てるはずである。本質的に、絶対値の高い古美術品は、時代や場所を超えてかならず売れる。人間も同様である」手を、挙げ続けよう。