金魚鉢のマネジメント

W・キムとレネ・モボルシュ。「戦略を成功させるためには、組織に強い影響力を誇る中心人物だけに徹底的に働きかけを行うほうがよい。中心人物の士気を狙い通りに高め、そのモチベーションを維持するためには、彼らの行動を繰り返し、目立つように紹介するとよい。これが金魚鉢のマネジメントである。つまり、中心人物の行動ーあるいは無為無策ーが、まるで金魚鉢の中の金魚のように、すべて見通せるようにするのである。ニューヨーク市警のブラッドンは、76人の分署長を中心人物と見なして、二週間に一度の割合で犯罪対策評価会議を開いており、これがいわば金魚鉢に相当した。ニューヨーク市のお偉方に一堂に集まって貰い、76人の分署長それぞれについて、新戦略をどれだけうまく実行しているか、評価を求めたのである。」これこれ、これです。