勝つまでやめないという執念

出井伸之さん。「3つぐらいの選択肢からどれかを選ぶ、という作業をCEOは次々と迫られます。そして、常に成功という結果を導き出さなければならない。理論的に正しいか間違っているか、というのであれば容易いことでも、よい結果を生むのがどれかという選択は非常に難しいのです。結果が出なければ失敗とみなされます。そこで結果として失敗とならないために、自分の判断を信じて、成功するまでやめない、という考え方が重要になる局面も多々あります。『勝つまでやめない』という執念です。VAIOにしても、最初の2年間はさんざんでした。そこでやめていれば、「大失敗」の烙印が押されていたはずです。我慢して勝つまでやり続けたからこそ、ヒット商品に成長したのです」これは成功するまでやめない、と言えるだけの判断力を養わん。