同じようなことを何回も

出井伸之さん。「舞台に出てくるコメディアンなんかは、初めの 30秒が勝負です。そこで、ぱっと人の心を掴まないと。スピーチも同じような所がある。それと僕がスピーチで気をつけているのは、同じようなことを何回も何回も言うこと。スピーチって1回や2回言ったんじゃみんなに通じない。だから、照れずにメッセージを何回も言う。経営者の場合、メッセージを発信するだけでなく、社員の心を動かして組織の中でそれを浸透させなきゃいけない。社員が日本人だけならいいんだけれど、ソニーは17万人の社員がいて、日本人は5万人くらい。だから、発信するメッセージは割とクリアでないと伝わらない。曖昧なこと、例えば調和とか和とか、そういう日本的な表現を日本語で言っても全然通じないから。そこが結構難しい」世界の人々を動かす言葉を。