戦略的要素とは

nakatomimoka2010-03-23

ジェームズ・コリンズさん。「1971年、ダーヴィン・スミスがキンバリー・クラークのCEOに就任しました。スミスの下で同社は本業である製紙事業を売却し、ティッシュペーパーなど日用品事業へ経営資源を集中投下しました。スミスは製紙工場の売却によって企業規模を大幅に縮小しました。しかし、これは『製紙事業には将来性はない』という戦略的な経営判断でした。しかも製紙事業に携る優秀な人材を解雇せず、日用品事業部へ配置転換させました。一方、『20%のコスト削減が必要』と考え、全部門に対して一律20%のコスト削減を課すような企業には、全く戦略的要素がありません。戦略的判断には2段階あります。第一段階は、『どの事業を強化しどの事業を縮小するか』であり、第二段階は、『どんなリストラでも最高の人材は決して手放さない』です。