平凡な日々の積み重ね

nakatomimoka2012-03-31

曽野綾子さん。「平凡を嫌うということは、一種の思い上がりだろう、と私はよく思う。平凡な生活に時々あきあきするのは誰もが体験することだ。しかし私たちの生涯は、平凡な日々の積み重ねの結果なのである。私は外出の約束とか、病気の日以外は、一年中毎日書いている。別に日々の務めとも思っていない。心底好きだから書いている。小説家に最も必要な才能は、来る日も来る日も原稿用紙に向かって、まるでブロック塀を積んでいく石屋さんのように書き続けることなのである。それが私の人生だ。作業の繰り返しをせずにはどんな芸術も生まれないだろう。性格的に、同じ作業を繰り返しできれば、特別な才能がなくても、それは神から人間に人生の卒業証書が与えられたようなものだ」本年度も今日で最終日。明日からも、平凡な日々の積み重ねをさらに。