過去の色合いを変える

nakatomimoka2012-07-02

玄侑宗久さん。「過去は変えられる、と言うと、大抵の人は疑いの目を向けます。しかし私が仏教を本当に凄いと思ったのは、そのことを教えてくれたからのような気がします。もちろん、例えば亡くなった人を生き返らせるとか、そういう意味の過去の変質ではありません。少なくとも私たちが過去の出来事につけているラベルは変わるんですね。過去の記憶というのは、意識はしないでしょうが、殆どなにかラベルが付いている。泣くとか笑うとか痛いとか痒いとかそういうのはラベルじゃないですよ。それは一次感情というか無心の反応ですからどんどん泣いたり笑ったりすればいいんです。そうじゃなくてラベルというのは甘酸辛苦、あるいは幸不幸という判断です。このラベルが変わるわけですから、過去の色合いは全く変わることになります」ラベルの貼り方で。