生命がけの判

nakatomimoka2012-10-31

伊庭貞剛さん。「重役が生命がけの判を押さねばならぬのは、在職中にたった二度か三度あるくらいのものである。五度あれば多すぎる。この二度か三度の判が立派に押せれば、会社からどんな厚い待遇をうけてもよいのである。それ以外の判は盲判で差支ない。」「熟慮、祈念、放下、断行」「不平は公然と申し上げねばならぬ。公然と申し上げられないような不平は、真の不平ではないと思います。」「人の仕事のうちで、一番大切なことは、後継者を得ることと、そうして仕事を引き継がしむる時期を選ぶことである。これがあらゆる仕事中の大仕事であるとおもう」「後継者が若いからといって、譲ることを躊躇するのは、おのれが死ぬということを知らぬものだ」「君子財を好む、これを取るに道あり(『無尽燈論』よりの引用)」命懸けの決断の、機会が何度あるだろうか。