シャーデンフロイデの地獄

nakatomimoka2013-02-11

茂木健一郎さん。「人は他人と自分を比べてしまう生きものです。自分の幸せを、どうしても他者との差により推し量ろうとしてしまうのです。『シャーデンフロイデ』というい言葉があります。これは、他人の不幸や苦しみを自分の喜びとする、という意味のドイツ語です。分かりやすくいえば、『他人の不幸は蜜の味』でしょうか。あまり褒められた心の動きではありませんが、実際に人間には、相手が不幸になったら自分が嬉しい、という脳の働きがあることがわかっています。脳の中の線条体という部位が働くのです。これは実はとてもストレスがかかる精神構造です。なぜなら、いつも他人と自分を比較している証拠だからです。常に他人との相対的な関係性をはかり、自分の地位を確立しようとする脳の働き、これはいわば無間地獄のようなものです」人は人。