ピーク・エンドの法則

nakatomimoka2013-02-20

茂木健一郎さん。「ダニエル・カーネマンが発表した研究に『ピーク・エンドの法則』というものがあります。あらゆる経験の快・不快の記憶は、その経験のピーク時と終了時にどう感じたかという感情の度合いによって決まるというものです。最初のグループは、大音量の不快な騒音を聴かされます。二番目のグループも、同じ大音量の不快な騒音を聴かされますが、最後に幾分ましな騒音を聴かされて終わりになります。二番目のグループのほうが、全体を通じての不快度は低かった。それは、実験の最後にピーク時よりは幾分ましな騒音を聴いているからです。その記憶が残り、『それほどひどい騒音ではなかった』と思ってしまったのです。喜びも悲しみも、人はピークの瞬間よりも、それがどういう形で終了したかという記憶の方に引きずられるのです」なるほど。