欲求を捨てての幸福

nakatomimoka2013-09-11

三谷宏治さん。「人間の持つ欲求について、この世で初めて、もっとも深く切り込んだのは釈迦かもしれません。仏教では『執着(しゅうじゃく)』が、あらゆる煩悩の素だということになります。釈迦は、その執着を捨てよと説きました。いわゆる『四諦』(苦諦:人生は四苦八苦の世界であることを直視せよ。集諦:その本当の原因が無智と煩悩だとつかめ。滅諦:三大真理(諸行無常諸法無我涅槃寂静)を悟れば、人生は滅せられる。道諦:そのために日々、八正道を行ぜよ)です。それが唯一、ヒトを幸福に導く方法だと。その向かう先はマズローたちのような『人は感情の生き物だから、高次欲求を含めその感情を尊重せよ』ではなく、『人は感情の生き物だが、それはコントロールできる。特に、欲をなくすことで幸せになれる』というものでした」まだ煩悩。