枠を使い尽くさない

nakatomimoka2013-10-06

鍵山秀三郎さん。「老子の言葉に、『終生道を譲るも、百歩を枉(ま)げず』というものがあります。一生の間、人にどうぞと道を譲っても、その合計は百歩にもならないという意味です。また、老子の言葉は、与えられたものを全て使い尽くさないということを教えています。忙しいさなかに『三十分だけでもいいので会ってください』という人が現れて面会したとします。その人が、二十分で切り上げて『お忙しい中、無理を聞いていただき、ありがとうございました』と去っていったら、ありがたく感じますね。人より先んじようと争っていると、『譲る』という心をつい忘れてしまいます。しかし、長い目で見れば、譲れることは譲ったほうが『信用』という大きな財産を失わずにすみます。与えられた枠を使い尽くさないことで、次の枠が大きくなるのです」なるほど。