考える根気

nakatomimoka2014-03-21

森内俊之さん。「私の長い棋士人生を支えてきたのは、”考える根気”なのではないかと自分では思っている。飛びぬけた才能や技術を持っているわけではない。好戦的でなく、闘志が前に出ることのない性格も、本質的に勝負に向いていないのではないかと思うことがある。それでもここまでの思わぬ成績を収めることができているのは、局面を観察して分析し、最善手を求めて考え続ける根気が人と比べてあるからなのだと思う。集中力が持続し、しっかり考えられるかどうかは、私の調子のバロメーターにもなっている。調子が悪いと、この考える作業が面倒になり、すぐに次の手を指したくなってしまう。私がこれまでプロとして意識し続けてきたのは、苦手なことをある程度通用するレベルまで引き上げることと、得意なことを伸ばすことだった」そこまで考えられる根気を。