幸福感がすぐ消える理由

nakatomimoka2014-11-10

米山公啓さん。「『こうしたら楽しいだろうな』という予測が、『こうしてほしい』という『欲求』に変わります。この欲求が、何らかの形で具体化する。欲求の完了時期にドーパミンが放出され、この放出量が幸福の数値になる。幸福感はそれまでの事態が一変したという一瞬の感情ですから、長続きしません。それではなぜ、幸福感はすぐに消えてしまうように出来ているのでしょう。人類の歴史を考えてみると、幸福感にいつまでも浸ったままでは、人間はその場所に留まり続けます。もし人間が努力をしなければ、太古から続けてきた進化を止めてしまうことになります。幸福感が途切れるような仕組みになっているからこそ、努力を繰り返していくのです。しゃにむに幸せを求めて努力をするということが、遺伝子に組み込まれた人間の宿命なのでしょう」幸せ。