期待を持って待つ

nakatomimoka2014-12-16

佐藤富雄さん。「狩猟は、一見すると攻撃的な行動に捉えられがちですが、少なくとも、その時代の人類にとっては『待ち』でした。落とし穴を掘って、動物の群れが来るのをひたすら待っていたのです。しかし、いつ群れがくるのかわかりません。来る日も来る日も、今日こそは群れが来たぞという知らせがあるのではないかと、男たちはたむろしながら期待と希望を抱いていたわけです。こんな時代が何百万年も続きました。こうして、願うとか希望を持つといった目的意識が、狩猟行為によって脳の中に形づくられていったのだと考えられます。現に、私達は希望をもって待つことを快適と感じます。なぜなら、体自身が持っている『獲物をとって快適に生きたい』という本能に合致するからです。希望や目標があるときは、身体のリズムまで調子がよくなるのです」待つ。