攻めの意図を明かさない

nakatomimoka2016-02-12

鈴木博毅さん。「相手の意図がわかっているとき、守る側が有利。意図がわからないとき、攻める側が有利になる。ソンムの戦いでは、連合軍がドイツ軍の陣地に真正面から攻勢をかけていました。ノルマンディー作戦では、どの地域に上陸するか、最後まで相手を攪乱しています。敵を分散させてこちらが集中する方法は、孫子の言葉とまったく同じです。『攻撃の巧みな者にかかると、敵はどこを守ってよいかわからなくなる。また、守備の巧みな者にかかると、敵はどこを攻めてよいかわからなくなる』1979年、ヤマハ発動機は、『オートバイ業界の盟主の座を狙う』と宣言しました。業界1位のホンダに挑戦する、YH戦争と呼ばれた競争の勃発です。ヤマハ側がついに謝罪、名指しして勝つことを宣言する時点で、相手の警戒を誘います」わからぬよう攻める。