好き嫌いをせず頂く

nakatomimoka2016-08-16

立川談慶さん。「法事の席で、五歳の女の子が『いただきます』といって場をなごませます。『好き嫌いしたら先生に怒られるんだよ』という女の子に、僧侶は『好き嫌いはないの?』と聞き返します。すると女の子が一言。『あるけど、全部美味しいものだと思って残さず食べるんだよ』僧侶はハッとなります。そして、『晴れはいいけど雨は嫌。年を取るのは嫌。病気も別れも嫌』と選り好みでいいのかと、さらに『体の健康は好き嫌いをせず頂くことが大切です。では、心の健康はどうでしょうか』と問いかけます。『心も体も一緒なのでは。嫌なことはないほうがいいと思うけど、楽しいこと悲しいこと、辛いこと、すべてを頂くことが心を深くしてくれるのですね。『いただきます』にはそんな深い意味があるのでは』と続けます」どんなことも前向きで受け入れる。