心配も楽しみのうち

nakatomimoka2016-10-18

河合隼雄さん。「人生に心配や苦しみはつきものである。子どもが大学を受験する。こんな時に、心配でたまらないと嘆く人があるが、考えてみると、子どもを持って、その子が受験勉強をまがりなりにもして、合格するかしないかと心配できるとは、結構な話である。もし子どもがいなかったら、もし子どもが大学受験などしなかったら、などと考えてみるとよい。その時の方がもっと心配が大きいことだろう。心配できるだけでも幸せというものである。『心配するな』といわれてもやめられるようなものではないのだ。とすると、心配しながらも、どこかでそれを楽しむようにしてはどうだろう。心配の種はつきることはないのだ。沢山ある心配の中で、特にその心配が自分に与えられることになった。それも大きく考えると、人生の楽しみのうちではなかろうか」境地。