三上に加え喫茶店

nakatomimoka2016-11-19

弘兼憲史さん。「三上というのは、『帰田録』に収録されている欧陽脩という中国の偉人が友人の謝希深に語った言葉である。『余、平生作る所の文章、多くは三上に在り。乃ち馬上・枕上・厠上なり』。つけ加えるならば、馬上に近いものが1つある。それは、欧陽脩の時代にはなかった、喫茶店やファミレスである。コーヒーショップのカウンターに坐って仕事をしていると周囲が目に入らず集中できる。仕事場にある自分の机に坐っても、何となく違うことをしてしまったり、雑事に追われたり。中々やるべき仕事に集中できない。テーブルの上に仕事に必要な、最低限のものだけを並べると、やらざるを得なくなる。その際、大切なのは、持ち物を最低限にすることだ。この場所に来たら、仕事をしなければならないと決めていると、自然とそのモードになる」場所の妙。