はきものをそろえると

nakatomimoka2017-08-10

星覚さん。「永平寺の掃除は物理的にその場所をきれいにするだけでなく、心まで磨くという行為なのだと感じました。チリひとつ落ちていない廊下を毎朝全力で磨き、落ち葉が見当たらない境内をほうきで掃き清めているうちに、誰に見られるともなく、だただた、作務に取り組むようになってきます。すると、掃除をする前と後で見た目にはほとんど変わらなくても、何かがほんの少し変わっている気配を肌で感じるようになります。長野県円福寺の前住職である藤本幸邦師が作ったこんな詩があります。『はきものをそろえると心もそろう/心がそろうとはきものもそろう/ぬぐときにそろえておくと/はくときに心がみだれない/だれかがみだしておいたら/だまってそろえておいてあげよう/そうすればきっと/世界中の/人の心も/そろうでしょう』」そろえよう。