真の剛者の道

nakatomimoka2017-11-06

森信三さん。「真の道徳修行というものは、意気地なしになるどころか、それとは正反対に、最もたくましい人間になることだと言ってよいでしょう。すなわちいかなる艱難辛苦に会おうとも、従容として人たる道を踏み外さないばかりか、この人生を、力強く生き抜いていけるような人間になることでしょう。その意味からは真の道徳修養は、またこれを剛者の道、否、最剛者の道と言ってもよいでしょう。ですから、もしこの根本の一点を取り違えて、道徳修養とは、要するに去勢せられた、お人好しの人間になることだなどと考えたら、そういう誤った修養なら、むしろない方が遥かにましだともいえましょう。そうじて言葉というものは、単に外側からながめている程度では、決してその真相の分かるものではありません」積極的に欲を捨てる事は、意気地なしになることではない。