節度をもって生活

nakatomimoka2018-03-22

上村勝彦さん。「行為の超越を完成した人が行う瞑想法に言及してから、ヨーガという絶対の境地を求める実修者がどのような生活を送ればよいか、ということを説きます。『食べ過ぎる者にも、全く食べない者にも、睡眠をとりすぎる者にも、不眠の者にも、ヨーガは不可能である。節度をもって食べ、散策し、行為をおいて節度をもって行動し、節度をもって睡眠し、目覚めている者に、苦を滅するヨーガが可能である』『ギーター』で説く生活は意外に常識的です。極端な小食や不眠は体を衰弱させます。体力がなくなれば気力もなくなります。そうすれば、瞑想により至高存在と結びつくことができなくなります。『ギーター』では、恒常的に神と一体感を味わうこと、神の力を自分のうちに自覚することを理想としています。」絶対者ブラフマンとの一体化による幸福。