匂いで遺伝子情報を

nakatomimoka2018-06-16

黒川伊保子さん。「ヒトの体臭には、フェロモンと呼ばれる物質が混じっており、遺伝子の免疫抗体の型ごとに匂いが違う。つまり体臭で、遺伝子情報を周囲に知らせているのである。動物が遺伝子情報を宣伝して歩く第一目的は、つがう相手の選定だ。子孫の生存可能性を上げるような遺伝子相性の相手とつがうことが、遺伝子を残す為の最重要ポイントになるからである。当然、生殖機会が少ない種、生殖にリスクがある種ほど、遺伝子相性の選定が厳しい。一生に一回しかつがわない昆虫は、数キロメートルも離れた『遺伝子相性のいい匂いの持ち主』に一直線に飛んでくる、とさえ言われている。哺乳類の場合は、妊娠・授乳期間があるので、メスの生殖リスクがオスのそれに比べて遥かに高い。遺伝子相性の悪い生殖に臨んでしまったら約2年のロスが生じる」ふむ。