成長と退行の葛藤

nakatomimoka2018-09-01

加藤諦三さん。「人間は常に成長と退行の葛藤にさらされている。そしてその時その時を考えれば、退行欲求を選ぶほうが心理的には楽である。しかし長い目で見れば、逆である。退行欲求を選択し続ければ、行きつくところは地獄である。退行欲求は麻薬と同じで、その瞬間は魅力があるが、決して人間を最終的には救済しない。人間を解放と救済に導くのは、葛藤の中で成長欲求に伴う苦しみでしかない。悪魔のささやきは常にその時その時に楽な生き方へと人を誘惑する。悪魔のささやきとは仮面をかぶった麻薬である。ひねくれていて幸せになれるのならひねくれていてもよいだろう。しかし生きるということは困難に満ちた大事業である。それを成し遂げることは並大抵な努力ではない。人生はひねくれていて幸せになれるほど生やさしいものではない」苦しんで成長。