中年期の危機の問い

nakatomimoka2018-10-22

泉谷閑示さん。「青年期の危機は、人が社会的存在となっていこうとする出発点での様々な苦脳、『社会的自己実現』の悩みを指すものですが、中年期の危機の方は、ある程度社会的存在としての役割を果たし、人生の後半に移りゆく地点で湧き上がってくる静かで深い問い、即ち、『私は果たして私らしく生きてきただろうか』『これまでの延長線上でこれからの人生を進んでいくのは何か違うのではないか?』『私が生きることのミッションは何なのか?』といった、社会的存在を超えた一個の人間存在としての『実存的な問い』に向き合う苦脳のことです。青年期には重要に思えた『社会的』とか『自己』といったものが、必ずしも真の幸せにはつながらない『執着』の一種に過ぎなかったことを知り、一人の人間として『生きる意味』を問い始めるのです」私は果たして。