有田秀穂さん。「一定のリズムを刻む運動を『リズム運動』といいます。（座禅の）腹式呼吸も、腹筋を一定のリズムで動かすので、リズム運動の一つです。セロトニン神経は、そうしたリズム運動によって活性化するという面白い特徴を持った神経なのです。セロトニン神経が活性化することによって、うつ病やパニック障害といった精神的な病気になりにくくなるだけでなく、物理的な痛みにも強くなることが分かっています。人間にはもう一つ、他の動物にはない『抗ストレス能力』が備わっていたのです。それは『涙』です。涙こそが、脳の中のストレスを一気に洗い流してくれる秘密兵器だったのです。泣くとスッキリするのは、脳の中で『ストレス状態からリラックス状態へ』という決定的なスイッチングが行われているからなのです」リズム運動と、涙を流すことで。
