心眼を開く

f:id:nakatomimoka:20190116085953j:plain

沢井淳弘さん。「黒い点を注視し、さらに眼底に映った白い点を注視し、心が静かになれば、その静けさのなかにしばらく眼をつむって静坐します。しばらくすると、いろいろな想念や雑念が浮かんでくるものです。しかしそれは、相手にしないでいると消えていくものです。雑念がしつこく出てくると思ったら、ふたたび丸い黒点をみつめることに戻ります。最初はこれを何度もくり返し、心が空っぽになった状態にします。二、三秒、心が空っぽになるのが感じられたら、もう天風式の瞑想を把握したことになります。中村天風は、『眼前の一物質、何種のものでもよいからこれを暫時凝視する。そして後瞑目してその印象を眼底にアリアリと認め得るまで何度もこれを繰り返すのである。これは俗にいう所の心眼なるものを開き得るに至る方法なのである』と書いています」心を空に。