長くつらい稽古があって

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安田登さん。「何かを修得しようとすれば、長い時間がかかるのは当然です。しかも結果がまったく見えなければ、よけいにつらくなります。その長くつらい学びの日々の果てにこそ、本当の『学』の喜びが訪れる。注意したいのは、この文(学んで時にこれを習う、また悦ばしからずや)は、何かを学ぶには長くてつらい時期が必要だということを、ただ語っているのではないということです。長くて、つらい稽古があって初めて、私たちは『学』の喜びを味わうことができる。今のつらい稽古も、それを通り越した後には、鳥がはじめて空を飛ぶときのような悦楽感が必ず訪れる。そんな境地が保証されているのです。それに気づいたとき、私たちは『つらさ』や『長さ』を忌避するのではなく、むしろ自分から進んでそれを受け入れるようになります」今の稽古が。