一音傾聴法

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沢井淳弘さん。「一つの音に耳を傾けることによって集中を図り、瞑想に入る方法です。一音傾聴法では、いわゆる『半眼』の状態で続けられるからです。半眼とは、視線を約1メートル先におとし、視界が半分になっている状態です。単純な音がいいのです。『流れるような連続音』という集中の為の条件を示唆しています。天風はブザーの音や鈴の音を聞くことを勧めました。鈴をならして、じっとその音を聞きます。鈴の音と自分が一つになるくらいに気を込めて聞きます。このときにすばらしい集中が得られます。ほかのことはなにも考えない状態、ただ一念、音に集中していますから、『無我一念』の境地といいます。鈴の音はしだいに小さくなり、ついにはかすかになり、消えてしまいます。そのとき『一念』が消えて『無念』となり、無我無念の境地に至るのです」無念。