型を忘れるための型

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佐藤友亮さん。「『チェスと武術の両方において、僕の成長に不可欠だったある一つの学習方法がある。ぼくはその学習方法を、数を忘れるための数、または、型を忘れるための型と呼んでいる。』何事であっても学習を行うときは、最初に基本を徹底的に身に付けます。これらの原理は、最初のうちは盤上で意識的に実践されるものですが、ある程度の学習期間を経ると、基本原理が自分の奥深くで統合されて、意識しなくても直観的に(自動的に)繰り出されるようになってきます。ジョッシュの『直感による動き』そしてそれを実現されるための『型を忘れるための型』という考え方は、東洋的な身体運用と非常に関係が深いものです。戦国時代の禅僧、沢庵宗彭は、『不動智神妙録』で、『心を忘れ切って、萬の事をするのが、上手の位なり』と述べています」心忘。