時間に対して主人公に

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鎌田茂雄さん。「仏教の根本の教えは『空』であるといわれるが、それは実践的には無心ということ、無執着ということである。これが禅の思想の根本である。禅のねらいはどこまでも自由な主体というものをつかんでいこうとする。それは自分自身で自分の立っている場所をしっかりと押さえているということである。自己が主体者として生きることである。私たちは年中、忙しい、忙しいと仕事に追い回されて生きている。ところが禅者は時間を使うのだという。時間に使われるのではなく、時間を使うのである。食事の時は、一切のことを忘れて食事に没頭せよという。それによって粥の心を悟ることができるのである。それは時間に対して主人公になるということである。どういうことかというと、その時その時に全力投球してゆくことである」わかっちゃいるけど。