聖人はかかとで息を

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鎌田茂雄さん。「仏教や道教のにおいのする気功法は、やはり直接それらの影響を受けて作られているのではないかという感じがします。その元になる、道教、仏教とか禅とかいうのは、基本は呼吸法が大切だということのように思います。とくに『荘子』にありますが、聖人はかかとで息をする。そして凡人はのどで息をする。あれが重要なんです。かかとというと中国にあっては足の裏になる湧泉になるのでしょうけれど、やはり湧泉から大地の気を入れて、それを普通は頭の天辺(百会)から出す。するとこれが虚空と一つの線でつながっているわけです。天地の呼吸は足の裏の湧泉から入って百会へまた出てくる。そして虚空につながる。あるいは虚空の気が百会から入って足の裏の湧泉から大地へ出ていく。そして丹田に一度ためる」基本は呼吸法にありそうだが。