身体を寛放せよ

f:id:nakatomimoka:20190517134517j:plain

帯津良一さん・鎌田茂雄さん。「私は『天台小止観』の『身体を寛放(かんぽう)せよ』という言い方が好きなんです。身体論の究極と言ってもいいです。別の言葉で言えば、『上虚下実』。布袋さんがまさに寛放なんです。全く力を込めてないですね。力まない、局部に力を込めないというようなことです。あれは天台大師の独創です。どうしても力みますでしょう。力んではいけない。じゃあ力点がないのかというと、丹田にきちんと力点が坐っているいんです。丹田はきちんとしているんだけれども、あとは力を局部に込めない。力を抜くというのは難しいです。その訓練をずいぶんやらされました。手だけまず抜く。それから上半身を抜く。最後は全身を抜いてズドーンと落ちるんです。これが難しい。相手が絶対にこらえないように、こっちも力を込めない」力を寛放する。