力と慈悲のバランス

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浄瑠璃寺に(九体寺)にお参りし、住職さんから不動明王三尊像の説明を受けた折に、向って右にやさしい表情で慈悲を象徴する矜羯羅童子(こんがらどうじ)、左に力強い表情で知恵の杖を持ち、知恵や力を象徴する制多迦童子(せいたかどうじ)が配されているが、力や知恵と、慈悲のバランスが大事である(仏教においてはなべてバランスが重視される)。自分が慈悲が足りてないなと思えば矜羯羅童子を主に、知恵や力が足りてないと思えば制多迦童子に重きをおいて参られるとよいのではないか、とおっしゃっておられた。聞いていて、デイヴィッド・ブルックスさんの「アダムⅠは世界を征服したがるが、アダムⅡは世界に奉仕する使命を果たそうとする」を思いだしていた。「パワー動機」と「親和動機」もそうかもしれないですね。力・知恵と慈悲とのバランス。