獣はあらゆる刺激に反応

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鈴木祐さん。「獣の二つ目の特性は、『あらゆる刺激に反応する』です。ある推計によれば、一秒の間に脳が受け取る情報の量は1100万件を超えます。これらの刺激は、目の前のタスクに集中できている間は問題になりませんが、ふと注意がそれた瞬間に無意識下から獣の注意を引きます。このような問題が起きるのは、獣は情報の並列処理が大の得意だからです。獣のデータ処理力がなければ、人間はまともに生活できません。ところが、この能力は『集中力』にとっては大きなデメリットをもたらします。獣のパワーは原始の環境に最適化されているため、食べ物、セックス、暴力といった肉体的な刺激にめっぽう弱いからです。その為、いかにあなたが集中していようが、気になる人や好きなお菓子のことが頭をよぎればひとたまりもありません」六百万年前から。