承認の基準の複雑化

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小池龍之介さん。「周りのある特定個人から承認されたいという気持ちが、昔よりも強くなってきています。昔の社会ですと、集団の中で承認されるためのルールや基準がシンプルで、ごく自然に承認が得られていました。ある特定の価値観とか、ある特定の宗教とか、この共同体ではこうすることが正しいとかが完璧に決まっていて、それをその通りにしていれば、『それであなたはもう大丈夫です、立派です』という承認が確実に得られていました。日本でも数十年前までは、女性はこういうふうに生きていれば社会から認められるとか、男性はある水準の学歴でまっとうな仕事をして家庭を持っていればそれはとても立派なことだとか、というふうに、ほとんど誰もに納得してもらえるし、承認してもらえるというシステムがありました」学歴とまっとうな仕事と家庭。