相手と氣を通わせる

 

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平信一さん。「私のことを押さえつけるため、私の手首を力いっぱい掴んでみてください。このときは一体感がまったくありませんね。なぜなら、『掴む人』『掴まれる人』という関係性に変化し、相手と対峙してしまうからです。ところが、どれだけ強く掴まれても、握手するときのように相手を受け入れると、再び氣が通って一体になるんです。これが合氣道の技における基本なんです。対峙する意識が強いときは氣が通わなくなるんです。相手と氣が通っているから、相手の動きにも瞬時に対応できるわけです。ちょっとした変化で、一体になったりバラバラになったりします。周囲と一体になっている時がベストコンディションの時です。野球でいえば『打とう』という気持ちが強すぎると、氣が通わなくなります。これは選手にとってよくない状態です」周囲と一体。