鈴木祐さん。「感情の波をただ観察し続け、神経伝達物質の影響がやわらぐまでやり過ごせれば、本来の作業にもスムーズに復帰できます。暴れる獣からいったん距離を取ったような状態です。ここでもし獣から離れなかったら、非力な調教師はすぐに巻きこまれてしまうでしょう。ツイッターをチェックしたくなったら、その衝動をスルーして作業に戻る。急な騒音にイラッとしたら、その感覚をスルーして目の前のタスクに意識を戻す。マインドフルネスをご存じの方は多いでしょう。今の瞬間から気をそらさず、ひたすら目の前の対象に意識を向け続ける意識のあり方のことです。仕事をする時は、今朝見たニュースや昼飯のことなどを考えず、ひたすら作業だけに取り組む。食事をするときは、スマホを観ながら食べるのではなく、ひたすら料理だけを味わう」ひたすら。
