自らカテゴリを創る

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中山マコトさん。「理系ミステリィ森博嗣先生。小説の世界にはあまり『カテゴリ』という考え方は出てきません。推理小説とか、あるいは冒険小説、警察小説などの曖昧な分類くらいだと思います。が、森さんは、『理系ミステリィ』というカテゴリを創出しました。”名前をつける”ことで、理系ミステリィ森博嗣という構図ができ、それが定着しました。結果、理系ミステリィというカテゴリは森さんだけのものになり、そこに他の作家が入り込む余地がなくなったんです。そう、これがライバルがいなくなる仕組みです。おおきな市場を求めるとライバルも沢山現れます。ミニマックス法という考え方があります。小さい中で最大のマ―ケットを手にする、という考え方です。私は『自らカテゴリを創り、そのカテゴリで唯一の存在になる!』と言っています」唯一。