ゴールは手にするが

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斉須政雄さん。「多くの人は、ゴールは手にするけれど、スタートは捨ててしまう。ゴールを目指していた時とは別人になってしまうのです。権威や権力で着膨れして、他人を蹴落として自分を温存するということになる。しかし、人の道行きとしては、五十代ぐらいまでは活躍してやがて朽ちていくものでしょう? そのあとにも権力を増して生臭さだけを温存させるのが通常パターンとして社会に蔓延していますが、ぼくはある程度の時期に達したら、若い人を伸ばしてあげるなり自分が降りるなりする予定です。そのあたりは、ちゃんとわきまえていないといけない。人は小さい頃には純粋な気持ちで夢を描いていきます。しかし、社会に出て仕事の方法を知ることによって、汚れていくものです。木沢さんは、例外的に『子どもの純粋さ』を最後まで持っていた」別人。