奇形から出るのが個性

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斉須政雄さん。「それぞれの人はそれぞれにひねくれているはずです。その奇形な中から出てくる部分が個性であり、使いようによってはすばらしいものになると思う。しかも、ひとつの方向の料理をかなり突き詰めれば、ほかの種類の料理についても、うまく連想ができるようになります。弓田亨さんは次のようなことを言っていました。『日常的に努力をして、素材に対して理解と工夫を得たことが、個人の体系的な基礎を作り上げるのです。その基礎は、ひとつの部分の技術だけには終わらない。広がりと応用性を備えた基礎になるはずです。基礎とは、『いかに密度の濃い仕事をして、素材の特性を理解しようとするか?』というところから生まれるのです』。その通りだと思っています。ひとつの奇形の発見は、さまざまなことに応用できる」一つを突き詰めれば。