中国茶事始め

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菊池和男さん。「元を辿ればどんな茶も、カメリア・シネンシスという学名を持つ、ツバキ科の茶の樹から造られたものなのです。中国ではこの多くの茶をおおまかに、緑茶(不発酵茶)、白茶(弱発酵茶)、黄茶(弱後発酵茶)、青茶(半発酵茶)、黒茶(後発酵茶)、紅茶(完全発酵茶)の六つのカテゴリーに分けています。青茶(半発酵茶)は烏龍茶に代表されるお茶であり、発酵部分の褐色と不発酵部分の緑色が混じり合って、見た目が青っぽく見えることからそう呼ばれ、大陸産と台湾産があります」伊藤ユキ子さん「『半発酵茶』という括りようは、何て荒っぽくておおまかなことか。なにしろ、発酵度10%以下で『不発酵茶』と称される緑茶と、90%以上の『完全発酵茶』である紅茶との間に位置する茶葉は、すべて半発酵の範疇に収められてしまうのだから」まだ入口。