妄念という雑念

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鍵山秀三郎さん。「本当の意味での余裕、心のゆとりというのではなく、悪い意味での余裕がありすぎるときに湧いてくる雑念を『妄念』といいます。つまり、あたまの中のゴミです。人間は、本当に切羽つまっていたら、妄念などは湧いてきません。たとえば腹ペコの人は、ご飯を食べるときに、悩みながら食べないものです。ところが、いまは経済的にも時間的にも余裕がありすぎるものだから、たとえば高級なフランス料理を食べながら、『いやあ、○○の刺身はうまいね」なとど、なんの違和感もなく話したりしている光景をよくみかけます。いま食べているそのものの味はどこかに行ってしまって、どこの懐石料理が、どこの中華料理が、などと話す……。何と情けない話でしょうか。妄念というのは自分を中心にして考えると、どんどん湧いてくるものです」頭の中のゴミ。