目標依存症患者

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アダム・オルターさん。「ラーソンは目標依存症患者の悲しき典型だ。登山家が命を落とす寸前の体験をしながら、なお新たな登頂を目指さずにいられないのも、ギャンブル依存症患者が生活が破綻しても賭けごとをやめられないのも、ワーカーホリックの会社員が稼ぎを増やす必要性がなくても遅くまで残業したがるのも、程度の差こそあれラーソンと同じ症状をこじられせているからだ。走り幅跳びの選手だったロバート・ビーモンと、クイズ番組に出場したマイケル・ラーソン、どちらも長期的な成功を目指して目の前の幸せを犠牲にしていたことは同じだ。そして2人とも、待ち望んでいた大成功を得ながら、それで完璧な満足には浸れなかった。まるでギリシャ神話に出てくるシーシュポスのようだ。石をは運ぶそばから転がり落ちてしまう」目標が目的になってはいけない。