シンプル良しの固定観念

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イングリッド・フェテル・リーさん。「安価で入手しやすいものにあふれたこの世界では、飾り気のないシンプルな商品を選ぶことが、やせることや体を清潔に保つことと同様、正しいとされる。ほとんどの人がこの固定観念にとらわれ、模様や質感、豪華への愛が露呈して自己中心的な快楽主義者だと思われることを、無意識のうちに恐れている。しかし進化の歴史という長い目で見れば、生物が豊かさを誇示するのは、健康と活力の表れであることが多い。クジャクが扇のように広げる目玉模様の羽は、生存には不要だが、メスのクジャクに対し、このオスが素晴らしい繁殖相手であることを力強く明瞭に伝える。ニワシドリのオスは、花や葉、貝殻、プラスチックの破片までをもせっせと拾い集めて手の込んだすみかをつくり、求愛相手に勢力をアピールする」豪華。