最適相違

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アダム・オルターさん。「社会心理学の研究によると、人間は否定的な発想より肯定的な発想の方を都合よく採用するものらしい。だが、自分自身を高く評価する一方で、人は否定的なフィードバックに対して過敏になる傾向もある。ある心理学の論文では、これを『悪いものはよいものより強い』と表現した。この法則性はさまざまな体験に表れる。例えばアマゾンや、『トリップアドバイザー』を見ているときは、つい否定的なレビューをスクロールして読みこまずにはいられない。自分の嗜好が承認されるのは嬉しいものだが、ときには外れるのも、それはそれでまた嬉しいものだ。自分が特別だという意味になる。だいたいはみんなと一緒で、ときどき自分だけ特別ーというこの2つが一番いいバランスで感じられる状態のことを、心理学では『最適相違』と呼ぶ」社会的承認。