自然の成り行きに

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椎根和さん。「永井(友二郎)は、医師としてはじめて、『人間の肉体と意識』というものを考えはじめた。その戦闘体験と多数の戦死者の状況を見て、『人間は死ぬとき、意識が先に消え、痛くも苦しくもない』ということに気づく。同僚の軍医たちが、相次いで戦死、自分だけが、運よく生き残った事実を深く考える。そして、戦場での”生命飢餓状態”におかれながら、自然に体得したのが、『あるがままをよしとし、決して愚痴はいわず、自然の成り行きに素直にしたがう、それを自分にとって一番いいこと、有り難いこととしてうけいれる』という自己流の信仰を身につけた、と記す。希林が、自身のがんを公表したのは、平成17年。強がりでいってしまったが、心細い心境の毎日だった。それを救ったのは、この本だった。この本は、永井から手渡された」受け入れる。

 

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